車の色の作り方について

代表の池鍋です。

本日は自動車の補修塗料の作り方についてお話しします。

私が仕事を始めた35年前はの自動車補修用塗料は2液タイプのウレタン塗料でした。

今は1液になっています。水性塗料も増えてきています。

まだ3コートパールが出る前の時代、メタリック塗装が難しかったです。

塗装用のスプレーガンも今ほど進化しておらず、塗料も塗りにくいものでした。

当時は、板金5年、塗装8年と言われていまして、職人になるまでにかかる年月です。

それほど塗装は難しかったのです。

塗料メーカーにもよりますが、当時使っていたのは久保孝ペイントというメーカーで、かなりマイナーでした。

データも1種類しかなく、調色は職人の目で見て調整するのが主体でした。

調色用のライトもほとんどなくて、太陽光と日陰を移動させながら何度も繰り返して色を作ります。

足りないと大変なことになるので、多めに作り、残った塗料は缶に入れて保管していました。

今思えば、ものすごく無駄なことをしていましたが、おかげでデータのない色の調色が出来るようになりました。

約30年、少しづつ塗料も進化してきましたし、スプレーガンも高性能化してきましたが、

調色データだけは相変わらず少なく、輸入車に関してはデータすらない色もありました。

調色に苦労してきたせいか、調色に関しては憂鬱でした。

2018年、車体協に加盟した直後、いろんな業者さんが来られました。

最初に来られたのは、塗料屋さんでした。

サフェーサーが、白と黒があり、配合してメタリックの下地や黒色や、白色の下地に合わせられるというものです。

これを気に入った私は、さっそく導入しました。

これをきっかけに、塗料屋さんとの取引が始まり、その後、塗料の入れ替えの話を持ち掛けられました。

調色に苦労していた私は、コンピューター調色機に興味がある旨を伝えると、塗料メーカーの部長さんを早速連れてきました。

この方との出会いがあって、通常は、デモをしてもらってから購入する高額な設備を、部長のお話で即決しました。

今でもデモもせずに買ったのは私くらいだといわれています 笑

そして、現在の設備です。

イサム塗料のアクロベースです。

塗料を撹拌させる、ミキシングマシーン

色のデータを採取する、ドイツ製スキャナー

採取した色を分析するためのソフト

塗料を計量するパソコンとリンクした計量器

今まで何だったの?と、いうくらい作業性が向上しました。

色も最小限で作れます。 在庫もなくなりました。

塗料も塗りやすく、メタリックもムラが出ることもほぼありません。

難易度の高いカラークリアー塗装も塗り方さえ間違えなければ問題なく塗れます。

どんな色でも作れます。全塗装された色の分からない車もOKです。

今では、調色は作業の一部で、頭を悩ませることはなくなりました。

イサム塗料の木村部長とは、その後も真摯なお付き合いをさせていただいています。

今年、地元だった九州に転勤になったと聞いて、少し寂しくなりましたが、またお会いできる日が来ることを願っています。

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池鍋塗装
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神戸市・三田市周辺でお車の修理をご検討のお客様は、ぜひ一度池鍋塗装にご相談ください。

国家資格を持った熟練の作業者が、修理のご提案から作業まで一貫して対応させていただきます。

国家資格は、自動車車体整備士・3級整備士・1級金属塗装技能士を取得しております。

そのほか、高度化車体整備技能講習の、電子制御編と、自動車補修総合管理者の受講を終了しています。