ハイエースの大きい事故の修理事例(神戸市のお客様)

神戸市・三田市周辺の車のキズ・ヘコミ修理は【池鍋塗装】にお任せください。

長年取引をさせていただいている車屋さんからの依頼案件です。

ハイエースの後ろ周りの修理です。

バックして障害物抜ぶつけてしまわれたそうです。

 

 

リアフェンダーの折れもひどいです

リアピラーはくの字に折れ曲がっています

左のリアフェンダーも損傷しています。

車両保険に加入されていますが、85万円しかありません。

バックドア、左リアフェンダー、右リアフェンダー、エンドパネル、フロアパネル、バンパー

テールランプ左右と、通常でしたら全部交換です。

ディーラーでしたら150万円はいきそうな事故です

車検に通ればいい程度に直してほしいといわれましたが、

ほぼ直らないと、車検に通りませんし、雨漏りします。

どれを交換して、どれを叩くか・・

特に、右リアピラーの折れ方はひどいです。

とりあえず引っ張ってみて、どの程度出るか?やってみないとわかりません。

荒引で出ましたので、新たに見積もりを出し、お客様からの返答を待ちます。

乗り換えるとかの話もあり、修理しないとここまでの作業工賃は??となります。

車2台分のスペースを占拠された状態です。

そのほかの板金修理もあり、工場の作業効率は大きく落ちています。

普段の半分のスペースでも、なんとかなるんだと実感できました。

お客様より修理してほしいとの連絡が入り、さっそく部品発注します。

バックドアは偶然程度のいい同色のリサイクル部品が見つかりました。

最初にバックドアを交換します。

バックドアを基準に修理するためです。

バックドアは非常に重いので、バックドアリフトを使います。

めったに使わない高額なリフトですが、これがないと50歳を超えた私にはきつい作業です。

リフトに乗せるのは、20代前半の息子に手伝ってもらいます。(力は私の方がありますね 笑)

リフトに乗せたら、油圧で昇降しますので、安全に交換できます。

エンドパネルを外し、左右のテールハウジングを外します。

テールハウジングを外した状態です。

 

この状態で、フロアパネルの板金、エンドパネルの内側の板金、左右リアフェンダーの板金を行います。

リアフェンダーを引っ張って伸ばします。

正直、きつい鈑金でした。同業者にも、こんなん叩くん? って、言われました (;^_^A

バックドアと、リアピラーの隙間が合うように何度も併せながら引っ張り出します。

 

外して溶接するだけではないのです。

エンドパネルも、左右のパネルをカットしないと交換できないので、カットして、溶接します。

テールと、バックドア、リアフェンダーの隙間も合わせながら修正、仮組を繰り返します。

リアフェンダーは3重構造になっているリアピラーのせいで外側からしか修理できない構造で難儀しました。

テールエンドパネルはこのサイズで来ますので、上をカットして使います。

右はスーパーロングでドアまでの1枚パネルです。

衝撃で真ん中にひずみが出るほどのへこみです。

仮合わせを繰り返し、ようやく溶接です。

 

スポット溶接機で3枚に重なったパネルを挟み込んで溶着させます。

部分的に半自動溶接機でプラグ溶接もします。

溶接個所の防錆をして、左右のリアフェンダーの最終鈑金に入ります。

他の作業もしながらで、なかなか進みませんでした。

お客様からは仕上がりの催促が来ます。

もう少し、時間をかけて鈑金したかったのですが、納期を切られ突貫修理です。

納車前日、ようやく塗装に取り掛かれました。

一気に塗ります。

全体にシートをかけて、塗装面だけ出して塗装します。

右のスーパーロングパネルは塗ごたえがあります。

使う塗料も半端なく多いです。

途中足りなくなって作り足しました。

デビルビス DV1で、クリアー塗装します。

このサイズは移動しながら前から後ろまで一気に塗ります。

ようやく塗り終わったのは、夜8時を過ぎていました。

塗り始めから気温も低下していますので、垂れないよう注意しながらの塗装でした。

翌日、ガラス屋さんに来てもらい、ガラスを入れてもらって、部品の組付けを行います。

バックドアも、ガーニッシュやロックを交換

左右テールランプを取り付け、バンパーを取り付け・・・

バックドアを開け示しながら隙間をドキドキしながら確認

微調整しながらようやく完成です。

時刻は4時を過ぎた頃でした。

元受けさんから電話があり、時間も時間でしたので、週明けの朝一で納車となりました。

洗車時、水漏れがないかの確認を行い、納車できました。

完璧ではありませんが、なんとか直りました

左も修復できています。

折れ曲がったリアピラーも元道りに

 

修理金額も、保険の金額で収まりました。

 

この度は池鍋塗装をご利用いただきまして、ありがとうございました。

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国家資格を持った熟練の作業者が、修理のご提案から作業まで一貫して対応させていただきます。

国家資格は、自動車車体整備士・3級整備士・1級金属塗装技能士を取得しております。

そのほか、高度化車体整備技能講習の、電子制御編と、自動車補修総合管理者の受講を終了しています。