兵庫県三田市のお客様のキズ・ヘコミ修理事例(NV200)
お仕事で使われているお車のへこみ修理を依頼されました。
毎日使っているお仕事の車で、修理に時間をかけることが難しく、修理内容も軽度なので短期修理です。
土曜日の朝、お客様にご来店いただきまして、日曜日の夕方納車です。
ヘコミは、左のリアフェンダー 上下2か所です。
早速作業に取り掛かります。
修理費用も抑えるため、脱着も最小限で行います。
左のテールランプを外し、リアバンパーは最小限の脱着です。
深めのえくぼをスタッド機で引っ張り出します。
画像は鈑金用の設備です。
ハンマー、当板、スタッド機、引っ張り出すためのミラクルシステム等
小さなヘコミでもパテはなるべく使わないよう、かつ作業時間も短くします。
きれいにヘコミが修理できました。
下も同じく引っ張り出して均します。
板金が完了しました。
UVパテをつけ、照射機で硬化させます。約1分で完全硬化します。
UVパテ(紫外線硬化型パテ)は、透明性で従来のパテより硬く、効果が早くて水分を一切通さない次世代のパテです。
2液硬化パテは乾燥に20分以上熱を加える必要があるので、作業時間が多くかかります。
パテを研磨して、写真のようにマスキングをします。
サフェーサーを研磨したパテの上に吹き付けて乾燥させます。
乾燥させている間に、塗装する色を作ります。
ボデーにスキャンカメラを当てて、色を読み取ります。
パソコンにつないで、色のデータを検索します。
日産のK51という色です。塗料メーカーが実車から採取して作ったデータをもとに、一番近い色を探します。
それを専用ソフトで再計算してデータを作ります。
配合データが決まりましたら、ミキシングマシーンでしっかり混ぜ合わせた塗料を配合していきます。
色のもとになる原色はこんなにたくさんあります。
この中から必要な色を必要な量配合してい1台1台に合わせて色を作っています。
結構たくさんの色が入っていますね
0.02gまで計れる高性能の秤で配合します。
少しの風でも秤のメモリが変化してしまいます。
出来上がった色をシンナーで希釈して、テストピースに塗装して乾燥させます。
上塗りに速乾クリアーを吹付、1分乾燥
車とテストピースの色を見比べます。
微妙に違いますので、テストピースの色を再度読み込んで修正の計算をします。
2回目でばっちり色が合いました。
塗装する色が出来ましたので、次の作業に移ります。
乾燥させてサフェーサーを研磨して、塗装面の脱脂と足付けを行います。
マスキングをして、色を塗ります。
塗装するスプレーガンを選び、メタリックカラーを薄く吹き付けていきます。
スプレーガンも画像のように、用途に合わせて使い分けています。
メタリックベースは国産の明治ファイナーフォースを使っています。
霧が細かく、メタリック塗装に最適なスプレーガンです。
メタリックの塗装が出来ましたら、クリアー塗装に入ります。
クリアーを配合して、クリアー専用のスプレーガンで塗装します。
最近は、デビルビス DV1という海外製のセンターカップスプレーガンを使っています。
カップは3M社のPPS2というフィルター付きの使い捨てカップです。
ガン1丁で10万円程する高価なガンですが、塗りやすく、肌がいいです。
3回塗装して、クリアーの塗装が完了しました。
いい感じの塗肌です。
クリアーに混ぜる硬化剤やシンナーは、温度によって変えています。
20分ほど自然乾燥させて、強制乾燥に入ります。
40分乾燥させ、1日目は終了。明日の納車に余裕で間に合います。
日曜日、塗装した箇所の磨きを行います。
外した部品を組み付けて、洗車をして完成です。
今回は作業工程を細かく掲載してみました。
小さなヘコミでも、これだけの手間がかかっています。
技術力と、設備も必要です。
日曜日の夕方、お客様に納車させていただきました。
納期もですが、仕上がりにも満足していただけて、作業者としてうれしい限りです。
この度は池鍋塗装をご利用いただきまして、ありがとうございました。
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池鍋塗装
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神戸市・三田市周辺でお車の修理をご検討のお客様は、ぜひ一度池鍋塗装にご相談ください。
国家資格を持った熟練の作業者が、修理のご提案から作業まで一貫して対応させていただきます。
国家資格は、自動車車体整備士・3級整備士・1級金属塗装技能士を取得しております。
そのほか、高度化車体整備技能講習の、電子制御編と、自動車補修総合管理者の受講を終了しています。